【映画】パリタクシー【感想】

・ネタバレを含むので「知りたくない！」って方はご注意ください。
・前知識は出来るだけ入れたくないのであらすじさえもろくに読まずに鑑賞するスタイルなのでその辺ご容赦ください。

『パリタクシー』
公開日:2023.4.7
鑑賞日:2023.5.1
公式HP
https://movies.shochiku.co.jp/paristaxi/

【感想】
とても良かった！！！
なんといってもマダムの凛とした佇まいや美しい所作、穏やかな口調、それでいて揺るぎない芯の強さを持っていながらとてもチャーミング(*´ω`*)そんなマダムの魅力に惹かれすぎて私もシャルルが運転するタクシーに乗車してマダムのお話を一緒に聞いているかのような錯覚に陥り「マダムの人生って映画みたいだね！ってこれ映画かw」と何度も思ってしまったほど。
マダムと時間を共有する事で閉ざされていたシャルルの心が開いていく(荒んだ心が癒やされていく)様が丁寧に描かれているのも良い。

自宅から施設までの道のりは時代に翻弄されながらも真っ直ぐに、そして情熱的に波乱万丈な人生を送ってきたマダムの走馬灯を見ているかのよう。
途中シャルルを助ける為に機転を利かせ警官を納得させた内容も、話の大筋は真実だったけどちょっと盛ってるところが粋。
シャルルに全財産を譲渡するのはいつの間にかシャルルに亡くした息子さんを重ね合わせていたのかもしれないけど『宵越しの銭は持たない』とも取れる生き方も格好良すぎですよ(´；ω；｀)ﾏﾀﾞﾑ…

エンドロール中も心の中で「ありがとうマダム。そしてお疲れ様」って気持ちでいっぱいで、マダムの事を思い出して泣いてしまった。天国で唯一愛した人と再会出来て良かったねマダム( ˘ω˘)

素敵な作品に出会えたことに感謝です。